コンビニ人間
試験勉強が終わって、やっと読めたコンビニ人間。
サクッとサラッと読み易く1日で読んじゃえるし、事前見た書評にあったとおり面白かった!小さな描写からいろんなことを考えさせられる小説。
海外にだってモチロン、「本流から外れると負け組」てのが流れてるところはあるけれど、日本ほど大多数(というかマスコミによる扇動?)が決めた「普通」であることの「常識」に支配されている国はないように思う。だから、小説の主人公であるフリーターでコンビニ店員の彼女は、彼女自身がその生活に満足しているにも関わらず「かわいそうな人扱い」される。
かく言う私も、アラフォーでシングルなので「かわいそうな人」カテゴリーにIN(笑)
それから、コンビニの日常描写を読みながらつくづく思ったのは、日本人はホントにマニュアル化がうまい。日本の会社に根付いてる「基本誰でも仕事が出来る仕組み」は本当に素晴らしい。今私が勤めてる会社はフランス系なので、しっかりしてるのは命令系統と承認系統だけですな。
(ネタバレになってしまうので詳しくは書けないけど)最後に戻っちゃうのも日本人らしい気がしたし、理解できる。だって楽なんだもん、変わらないことって。
その状況から抜け出す時って、結局本人が心からそうしたいと思った時しかないんだよね。
私が日本から脱出した時みたいに。
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